EC運用

【2026年】楽天市場・Yahoo!ショッピングの運用代行とは?費用・業務範囲・自社運用との違いを解説

こんにちは。
株式会社インクワイアリー代表の後藤です。
弊社では、楽天市場・Yahoo!ショッピングに出店されている事業者様に向けて、ECモールの運用代行・伴走支援を行っています。
これまで事業者自身でショップを運営してきた方や、社内の営業担当・企画担当がEC業務を兼任している会社など、ECの運営体制は企業によってさまざまです。
「運用代行という言葉は聞くけれど、実際に何をしてもらえるのか分からない」
「ECコンサルや制作会社とは何が違うのか」
「自社で運用するのと、外部へ依頼するのはどちらが良いのか」
こういったご相談をいただくことも少なくありません。
今回は、楽天市場・Yahoo!ショッピングの運用代行とはどのようなサービスなのか、依頼できる業務や費用、自社運用との違い、運用会社の選び方まで、実際にEC運用を支援している立場からご紹介します。
弊社がどのような考え方でEC運用を支援しているのかについても、あわせてお伝えできればと思います。

1. 楽天市場・Yahoo!ショッピングの「運用代行」とは

楽天市場・Yahoo!ショッピングの運用代行とは、事業者に代わって、ECモールの運営に必要な業務の一部、または全体を外部の会社が支援するサービスです。
ただ、一言で「EC運用」といっても、その体制は会社によって大きく異なります。
オーナーが一人で商品登録から販促まで対応している店舗もあれば、営業担当や企画担当がECを兼任している会社もあります。さらに規模が大きくなると、EC事業部の中に店長、デザイナー、広告担当、販促担当などがいるケースもあります。
弊社では、特に中小企業や少人数でECを運営されている事業者様に対して、
「社外にもう一つのEC事業部を持つ」
ようなイメージで支援を行っています。
単純に決められた作業を代行するだけではありません。
今月は何をするのか。売上を伸ばすために何を改善するのか。実施した施策はどうだったのか。
こうしたことを事業者様と一緒に考えながら、日々の実務まで進めていくのが、弊社の考えるEC運用代行です。

2. ECモールの運用代行で依頼できる主な業務

楽天市場・Yahoo!ショッピングの運営では、想像以上に多くの業務が発生します。
弊社の場合は、まず月次の定例ミーティングやレポートを通じて、売上やアクセス、広告などの数字を確認し、その結果をもとに次の施策を考えます。
そこで決まった施策に合わせて、キャンペーンやクーポン、ポイント施策を設定したり、モールイベントへの対応を行ったりします。
また、弊社はもともとWeb制作・EC制作を行ってきた会社でもあるため、運用だけでなくクリエイティブまで対応します。
各種バナーの制作・更新、キャンペーンページや特集ページ、商品ランディングページ、商品ページの改善、店舗トップページの改善なども、日々の運用と連動させながら行っています。
さらに、メルマガ制作やLINE配信、レビュー施策など、購入後のお客様との関係づくりも重要な運営業務のひとつです。
ただし、これらをすべての企業に同じように実施するわけではありません。
月商や商品数、社内体制、現在抱えている課題によって、優先すべき施策は変わります。
例えば、社内にデザイナーがいる会社であれば、弊社は分析や販促企画を中心に担当することもできます。
反対に、企画や商品知識は社内に十分あるものの、制作や更新まで手が回らないのであれば、その部分を弊社が担当します。
「何を外注するか」だけではなく、「売上を伸ばすために、自社と外部でどう役割を分けるか」。
この考え方が重要だと思っています。

3. 楽天市場とYahoo!ショッピングで運用業務はどう違う?

楽天市場とYahoo!ショッピングは、Amazonなどと比較すると、店舗側で販促企画やページ制作を行う機会が多いという点では似ています。
商品ページの改善、バナー制作、クーポン施策、セール企画、広告運用、メルマガ、LINE、レビュー対策など、基本的なEC運用の考え方は共通する部分も多くあります。
そのため、楽天市場とYahoo!ショッピングの両方へ出店している企業であれば、一方で作ったクリエイティブや企画を、もう一方へ応用できることもあります。
ただし、実際に日々運用していると、両モールにはかなり違いがあります。
開催されるイベントやポイント・クーポンの仕組み、広告メニュー、管理画面、検索対策、販促のタイミングなど、それぞれに特徴があります。
そのため、
「楽天で成果が出た施策を、そのままYahoo!ショッピングでも実施すればいい」
というわけではありません。
共通化できる部分は効率よく横展開しながら、販促についてはそれぞれのモールの特徴に合わせて考える必要があります。
弊社でも楽天市場とYahoo!ショッピングを2店舗同時に支援することがありますが、商品やクリエイティブを共通化できるところは活用しつつ、施策そのものは各モールに合わせて設計しています。

4. 運用代行・ECコンサル・制作会社の違い

EC支援会社を探していると、「EC運用代行」「ECコンサル」「EC制作会社」など、さまざまな会社が出てきます。
現在はそれぞれの領域を横断して対応している会社も多いため、明確に分類できるものではありませんが、得意としている領域には違いがあります。
EC運用代行会社は、戦略を考えるだけでなく、キャンペーン対応やページ更新、広告運用など、日々の実務まで担当することが多い会社です。
一方でECコンサルティング会社は、売上データの分析、広告、SEO、販促戦略など、分析や戦略設計を得意としているケースが多く、実際のページ制作や更新作業については自社や別の制作会社が担当することもあります。
Web・EC制作会社は、デザイン、商品ページ、ランディングページ、ショップ構築など、クリエイティブや技術面を得意としています。リニューアルやページ改善では非常に心強い存在ですが、その後の日々の販促や運営については会社によって対応範囲が異なります。
どのタイプが良い・悪いという話ではありません。
大切なのは、
「今、自社に足りていないものは何なのか」
を整理して、それを補える会社を選ぶことです。
弊社は、Web制作・EC制作の現場から始まり、現在はEC運営や販促まで支援しています。
そのため、分析や企画だけで終わるのではなく、そこから実際にバナーやページを作り、ショップへ反映し、結果を見るところまで対応できることを強みの一つとしています。

5. 自社運用と運用代行。大切なのは「どちらか」ではなく役割分担

「ECは自社で運用した方がいいでしょうか?」
「運用代行会社へ任せた方がいいでしょうか?」
こうしたご相談もよくあります。
私自身は、どちらか一方が正解だとは考えていません。
むしろ理想は、
自社と運用会社が、それぞれ得意な役割を持って一緒に運営すること
だと思っています。
商品について最も詳しいのは、当然その商品を作り、販売している事業者様です。
商品の特徴や開発背景、お客様から届く声、競合商品との違い、今後どの商品を伸ばしていきたいのか。こういったことは、事業者様だからこそ持っている情報です。
一方で私たちは、楽天市場やYahoo!ショッピングの運営、ページ制作、販促、広告、データ分析を日々行っています。
事業者様が持っている商品の知識と、私たちが持っているECの運用ノウハウを組み合わせる。
この形ができると、運用の質は大きく変わります。
「ここは社内で行う」「ここからは外部に任せる」と役割を整理し、社内・社外という壁をあまり作らず、一つのECチームとして動ける状態を作ることが理想だと考えています。

6. 楽天市場・Yahoo!ショッピングの運用代行費用はどのくらい?

EC運用代行の料金体系は会社によってさまざまです。
一般的には、月額固定型、成果報酬型、月額固定+成果報酬型などがあります。
ただし、同じ月額料金でも内容は大きく異なります。
例えば、分析や定例ミーティングを中心としたコンサルティング型のサービスもあれば、広告運用まで含まれるもの、制作費は別途となるもの、商品登録や更新までまとめて対応するものもあります。
そのため、運用代行会社を比較する際には、金額だけを見るのではなく、
「その金額で、誰が・どこまで実務を行ってくれるのか」
まで確認した方が良いと思います。
弊社でも、2026年4月にEC運用支援の料金体系を見直しました。
現在は、1店舗の支援で月額15万円(税別)+インセンティブ、楽天市場・Yahoo!ショッピングなど2店舗を支援する場合は月額20万円(税別)+インセンティブを基本としています。
もちろん、会社によって必要な業務は異なりますので、現在の運営体制や売上規模、抱えている課題をヒアリングした上で支援内容をご提案しています。
そして、運用代行の費用を考えるときには、月額料金だけではなく、その費用によって社内の負担がどの程度減るのか、これまで実施できていなかった施策をどこまで進められるのか、売上や利益の改善につながるのか、といった視点も必要です。
さらに、外部へ依頼しながら自社にもEC運営の知識が蓄積されていく状態を作れるかどうかも、長期的には非常に重要だと思っています。

7. EC運用代行を検討した方がいい店舗・企業の特徴

運用代行をご相談いただく企業には、いくつか共通する状況があります。
例えば、店長や経営者が一人でショップを運営していて、日々の業務だけで手いっぱいになっているケースです。
また、営業や企画など本来別の業務を担当している方がECも兼任し、セールのたびに急いでバナーを作ったり、クーポンを設定したりしている会社も少なくありません。
すでにある程度の売上はあるものの、そこから伸び悩み、「次に何をすればいいのか分からない」というご相談も多くあります。
広告は出している。
セールにも参加している。
クーポンも発行している。
それでも数字が変わらない。
こうした状態では、単発の施策を増やすよりも、まず現在のショップを分析し、優先順位を決めるところから始めた方が良いケースがあります。
私がECの現場で長く仕事をしてきて感じているのは、売上改善以前に、
「ECを継続して改善できる体制があるか」
が非常に重要だということです。
施策を考える人がいない。
制作する人がいない。
数字を確認する人がいない。
忙しくなり、結局何も実行されない。
こうした状態では、良い商品を持っていたとしても、売上改善はなかなか進みません。
運用代行を利用する一つの大きな意味は、個別の施策を実行することだけではなく、ECを継続して動かせる体制を作ることにもあると考えています。

8. EC運用代行会社を選ぶときのポイント

では、楽天市場やYahoo!ショッピングの運用代行会社は、どのように選べば良いのでしょうか。
もちろん、実績や料金は重要です。
ただ、それだけでなく「実際に何をしてくれる会社なのか」を確認することをおすすめします。
運用代行と書かれていても、分析やアドバイスが中心の会社もあれば、企画、制作、広告、更新作業まで行う会社もあります。
契約した後に「ここまでは対応してもらえないのか」とならないよう、自社が依頼したい業務と、運用会社の対応範囲を事前に整理しておくことが大切です。
また、その会社が何を得意としているのかも見ておきたいところです。
広告に強い会社、楽天SEOに強い会社、クリエイティブに強い会社、大規模店舗の運営に強い会社など、それぞれ特徴があります。
自社ですでにできている部分まで外注する必要はありません。
自分たちでは難しいところを補ってくれる会社を選んだ方が、費用対効果も高くなります。
そして私自身が特に重要だと思うのは、
「何をしたのか、その結果どうだったのか、次に何をするのか」を共有できる会社かどうか
です。
EC運用では、施策を実行して終わりではありません。
結果を確認し、次の施策につなげる。この繰り返しが必要です。
数字や状況をきちんと共有しながら、一緒に改善していける会社かどうかは、長く付き合う上で大きなポイントだと思います。

9. 運用代行を依頼しても売上が伸びないケースとは

これまでさまざまな事業者様のEC運営を支援してきました。
その中で、運用代行を依頼したからといって、すべてのショップが同じように伸びるわけではないことも感じています。
特に難しいのが、
「ECのことは全部外部に任せたので、自社では何もしなくていい」
という状態です。
運用会社はECのプロではありますが、その商品のプロではありません。
商品の特徴や開発背景、お客様から届く声、競合との違い、これから会社として売っていきたい商品などは、事業者様と情報を共有しなければ分かりません。
また、商品について質問しても回答がなかなか返ってこない、ページ確認やキャンペーンの意思決定に時間がかかるという状態になると、施策そのもののスピードも落ちてしまいます。
楽天市場やYahoo!ショッピングでは、イベントや季節商戦など、タイミングが非常に重要です。
だからこそ弊社では「丸投げ」ではなく、「伴走」という言葉を使っています。
事業者様と運用会社が同じ数字を見ながら、
今月は何をするのか。
なぜこの施策をするのか。
実施した結果はどうだったのか。
次は何を改善するのか。
こういったことを日々共有しながら進めていく。
その過程で、事業者側にもECの知識が蓄積されていく。
私は、そういう関係を作ることが、長期的にECを成長させていく上で一番強いと思っています。

まとめ 運用代行ではなく「外部のEC事業部」として

楽天市場・Yahoo!ショッピングの運営には、商品登録やページ更新だけでなく、販促企画、広告、クリエイティブ、データ分析、CRMなど、非常に多くの業務があります。
すべてを自社だけで行う必要はありません。
反対に、すべてを外部へ丸投げする必要もありません。
大切なのは、自社の強みを活かしながら、足りない部分を補える体制を作ることです。
弊社では、楽天市場・Yahoo!ショッピングの運用について、
「単なる作業代行ではなく、外部のEC事業部として一緒にショップを育てる」
ことを大切にしています。
定例ミーティングや売上分析から始まり、販促企画、広告、バナー・商品ページ制作、メルマガやLINEなど、戦略と実務の両方を一つのチームとして支援しています。
ECは、一度何かを改善したら終わりではありません。
売上やアクセスを確認し、施策を実行し、結果を見て、また次の改善を行う。
この繰り返しです。
楽天市場・Yahoo!ショッピングを運営しているものの、「社内だけでは手が回らなくなってきた」「最近、売上が伸び悩んでいる」「何から改善すればいいのか分からない」「楽天とYahoo!をまとめて見てくれる会社を探している」といった課題がありましたら、一度現在のショップの状況をお聞かせください。
すぐに「すべて運用代行しましょう」ということではなく、現在の体制や売上規模を伺った上で、どこを自社で行い、どこから外部へ任せると良いのかというところから一緒に整理いたします。
楽天市場・Yahoo!ショッピングの運用についてお困りの方は、株式会社インクワイアリーまでお気軽にご相談ください。

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後藤 淳

2010年からWeb制作会社・EC事業会社、東京・福岡計5社に従事。これまでにWebデザイナー・コーダー・ディレクターとして幅広い業種を経験。EC事業会社ではWebデザイナー以外にショップ運営、販促企画立案等を担当。2015年にWeb制作・デザイン事務所「INQUIRY」を立ち上げ独立。2020年11月に法人化、株式会社インクワイアリーを設立、代表取締役に就任。

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コーポレートニュースを始め、EC(通販)Webでこれまで培ってきたナレッジを公開しています。

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