EC運用

EC制作会社へ依頼する前に確認したい5つのこと|比較時に見るべきポイントも解説

こんにちは。
株式会社インクワイアリー代表の後藤です。
「ECサイトを作りたい」と思った時、まず悩むのが、どの制作会社に依頼すればいいのか、ということではないでしょうか。
もちろん会社を比較することも大事です。
ただ、私自身はそれ以上に、自社がどういう形で販売していきたいのかを先に整理しておくことが重要だと思っています。
というのも、ECサイトはただ作れば売れるものではないからです。
どこで売るのか、何を売るのか、誰が運用するのかによって、選ぶべき方法も依頼すべき内容も大きく変わってきます。
今回は、EC制作会社へ依頼する前に確認しておきたいことを5つに絞ってまとめました。
これからECを始めたい方、制作会社選びで失敗したくない方の参考になれば幸いです。

1. EC制作会社に依頼する前に、なぜ準備が必要なのか

ECサイトを作る前に大事なのは、制作会社を探すことより先に、自社の目的を整理することです。
たとえば、どんな商材なのか、SKUは今後増えていくのか、販売先は自社ECなのか、楽天やYahoo!ショッピングなどのモールなのか。
このあたりが決まっていないと、そもそもどんなECサイトにすべきかが定まりません。
ランニングコストや利益計算も含めて、どこを主戦場にするかで考え方はかなり変わります。
まずはこの部分をある程度整理してから制作会社を探した方が、話も早いですし、比較もしやすくなります。
弊社の場合も、実際のお問い合わせでは、先方がご自身で色々調べて、なんとなく出店契約まで進めた段階でご相談いただくケースがかなり多いです。
もちろんそこからでも支援はできますが、もう少し前の段階で整理できていると、もっとスムーズに進められることが多いです。

EC制作会社へ依頼する前に確認したいこと

何を売るのか、商品の強みは何か

まず最初に整理したいのは、何を売るのか、その商品にどんな強みがあるのかです。
売りたい商品が、完全オリジナル商品なのか、仕入れ商品なのか、OEMなのか。
この違いだけでも、戦略の立て方はかなり変わります。
さらに、一過性の商品なのか、リピートが見込める商品なのかも重要です。
私の場合は、ECの相談を受ける時、このあたりが曖昧なままだと、サイトの話を進めても結局どこかで止まると感じています。
EC制作というとデザインやシステムの話になりがちですが、本来はその前に、その商品をどう売っていくかを考える必要があります。

自社ECとモールECのどちらを優先するのか

次に大事なのが、どこで売るのかです。
自社ECでいくのか、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどのモールでいくのか。
これによって必要な設計はかなり変わります。
自社ECは世界観やブランドの見せ方を作りやすい一方で、集客を自分たちで考えなければいけません。
一方、モールは集客の土台がありますが、そのぶん競争も激しく、モール内での見せ方や販促設計が重要になります。
このあたりは感覚で決めない方がいいと思っています。
商材や価格帯、利益率、リピート性によって向き不向きがあるので、迷っている場合は早めに相談した方が良いです。

どこまでを制作会社に任せたいのか

EC制作会社に依頼するといっても、依頼範囲はかなり幅があります。
デザインと構築だけお願いしたいのか。
商品登録や撮影、原稿作成まで含めて依頼したいのか。
あるいは、公開後の運用や改善まで一緒に走ってほしいのか。
ここが曖昧だと、見積もりの比較も難しくなります。
同じ「ECサイト制作」でも、どこまで含まれているかで金額は大きく変わるからです。
弊社の場合も、単純な構築依頼というより、パートナー的に相談したいというお問い合わせは少なくありません。
なので、依頼前に「何を任せたいのか」はある程度考えておいた方が良いと思います。

予算とスケジュールの目安はあるか

予算感がまったく決まっていないと、比較はしづらくなります。
もちろん、最初から相場が分からないことは多いと思います。
その場合は、ざっくりでもいいので一般的な費用感を調べておくと、制作会社との話が進めやすくなります。
また、いつまでに公開したいのかも大事です。
補助金や助成金の活用、決算時期、繁忙期前の公開など、スケジュールによって提案内容は変わります。
私自身、相談を受ける中で、「いつか作りたい」だと話が進みにくく、「いつまでに販売開始したい」があると一気に具体化すると感じています。

社内で対応できること・できないことを整理しているか

ECサイトは作って終わりではなく、作ってからが本番です。
更新は誰が行うのか、社内に担当者はいるのか。
画像作成ができる人はいるのか、撮影や原稿作成は外注するのか。
このあたりが曖昧なままだと、公開後に更新が止まりやすくなります。
これは本当に多くて、「サイトは作ったけれど、その後誰も動かしていない」という状態は、実際かなりあります。
なので、依頼前の時点で、社内でやることと外部に任せることを分けておくのはとても重要です。

EC制作会社を比較するときに見るべきポイント

制作実績が自社に近いか

一番分かりやすいのは、依頼したい会社に自社と近いジャンルの実績があるかです。
扱う商品が近い、または同じ販売チャネルの実績がある会社なら、業界特有の事情や競合の動きも理解している可能性が高いです。
弊社もありがたいことに幅広いジャンルのECを支援してきましたが、やはりECは業界理解の深さが重要だと感じています。
競合や販売習慣を理解しているかどうかで、提案の中身はかなり変わります。

デザインだけでなく運用まで理解しているか

別のエリアにも書いた通り、ECは公開後が本番です。
更新しやすい設計になっているか。キャンペーンやクーポン施策を想定しているか。
カテゴリや商品ページへの導線が整理されているか。こうした視点がないと、見た目はきれいでも売れないサイトになってしまいます。
制作会社を比較する時は、デザインの良し悪しだけでなく、運用や改善まで見据えているかを見た方が良いです。
CV改善の視点があるかどうかも大きなポイントです。

提案内容が具体的か

提案内容がふわっとしている場合は、注意が必要です。
ECの運用を前提に考えられていないと、ただ見た目がきれいなだけのサイトになることがあります。
逆に、費用を抑えるためにテンプレートだけで作ると、自社ECの場合はブランドの世界観が出しづらいこともあります。
重要なのは、何をどう設計して、どう成果につなげるのかが提案の中で見えているかどうかです。この部分が具体的な会社の方が、公開後のイメージも持ちやすいと思います。

EC制作の依頼でよくある失敗

価格だけで選んでしまう

もちろん予算は大事です。
ただ、価格だけで選んでしまうと、あとで苦労することが多いです。
これまで私も、ロゴは友人に無料で頼んだ、写真は趣味でカメラをやっている人に頼んだ、サイトもクラウドソーシングで安く作った、というケースを見てきました。それ自体が悪いわけではありません。
ただ、かけるべきところにきちんとかけていないサイトは、どこかでボロが出やすいとも感じています。ECは一度作って終わりではなく、拡張しながら育てていくものなので、土台の質はやはり大事です。

デザイン重視で運用のしやすさを見落とす

これもよくある失敗です。
見た目は良いのに、更新がしづらい、ページ追加がしづらい、運用担当が触りにくい。
こうなると、納品後に放置されるサイトになりがちです。
根本的には、サイトを依頼する前に、事業計画や月商のシミュレーションまで考えておくべきだと私は思っています。
作ることが目的ではなく、運用して売上につなげることが目的だからです。

公開後の更新体制を考えていない

これもかなり多いです。
結局、更新担当が決まっていないので、販売計画も運用も進まなくなる。
サイトの更新が止まり、SNSの投稿も止まり、だんだん動いていないサイトになってしまう。
「そんなことあるのか」と思うかもしれませんが、実際にはかなりあります。
だからこそ、年間の販売計画や運用計画は、できれば事前に考えておいた方が良いです。

こんな場合は、依頼前に相談したほうが良い

何を作るべきか自体がまだ整理できていない

これは一番良くないパターンだと思っています。
もちろん、せどりやOEMなど、小さく始める方法もあります。
ただ、「なんとなくECをやりたい」という状態で制作依頼をしても、うまくいきにくいです。まずは販売計画の前に、事業計画を整理した方が良いでしょう。

自社ECとモールのどちらを優先すべきか迷っている

これも、自分たちだけで決めきれないなら相談した方が良いです。
自分の商品を感覚だけで市場に当てはめるのは危険です。商材によって、成果の出やすい売り方はかなり変わります。

リニューアルすべきか、改善運用で足りるか判断できない

すでに運用中のサイトがあるなら、これはかなり相談しやすいケースです。
弊社でも、今の売上データやアクセス状況を見ながら、全面リニューアルが必要なのか、まず改善でいいのかを一緒に整理することがあります。
自己判断で大きく作り直す前に、一度プロに見てもらうのは有効だと思います。

今回の記事のまとめ

EC制作会社選びは、依頼前の整理で結果が変わる

EC制作会社を選ぶ時は、単純に会社を比較する前に、まず自社の状況を整理しておくことが大切です。
今回解説した内容を整理しておくだけで、制作会社からの提案や見積もりもかなり比較しやすくなります。
私自身、これまで多くのECのご相談を受けてきましたが、うまくいくケースほど、制作に入る前の整理がしっかりできています。
逆に、ここが曖昧なままだと、サイトは作れても運用で苦しくなることが多いです。
ECサイトは、作ることが目的ではありません。
公開後にきちんと運用され、売上につながっていくことが大事です。
弊社株式会社インクワイアリーでは ECサイト制作から運用まで一貫して支援しています。
「ECサイト制作」「リニューアル」「売上改善」などございましたら お気軽にご相談ください。

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後藤 淳

2010年からWeb制作会社・EC事業会社、東京・福岡計5社に従事。これまでにWebデザイナー・コーダー・ディレクターとして幅広い業種を経験。EC事業会社ではWebデザイナー以外にショップ運営、販促企画立案等を担当。2015年にWeb制作・デザイン事務所「INQUIRY」を立ち上げ独立。2020年11月に法人化、株式会社インクワイアリーを設立、代表取締役に就任。

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