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ECサイト制作会社の選び方|失敗しない7つのチェックポイント【2026年版】

こんにちは。
株式会社インクワイアリー代表の後藤です。
ECサイトを立ち上げたり、今あるショップをリニューアルしたりするときに、多くの企業が悩むのが「どのECサイト制作会社に依頼すべきか」という点です。
一口にECサイト制作会社といっても、得意領域はさまざまです。
デザインに強い会社もあれば、システム構築に強い会社、運用改善に強い会社もあります。
しかし、ECサイトは単に公開すれば売れるものではありません。
商品の見せ方、集客導線、販促設計、更新のしやすさ、公開後の改善体制まで含めて考えなければ、思うように成果につながらないことも少なくありません。
この記事では、ECサイト制作会社の種類や選び方、よくある失敗例を整理しながら、失敗しないためのチェックポイントをわかりやすく解説します。

ECサイト制作会社とは?

ECサイト制作会社とは、商品をインターネット上で販売するためのサイトを構築・改善する会社のことです。
対象となるECサイトには、大きく分けて次の2種類があります。
ひとつは、Shopify、makeshop、BASEなどのプラットフォームを活用して構築する自社ECサイトです。
もうひとつは、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなどに出店して運営するECモールです。
同じ「ECサイト制作」といっても、自社ECとモールECでは設計思想も運用方法も大きく異なります。
そのため、どのチャネルに強い会社なのかを見極めることが非常に重要です。

ECサイト制作会社の主な種類

ECサイト制作会社には、いくつかのタイプがあります。
自社の課題や目的に合ったタイプを選ぶことが、依頼先選定の第一歩です。

Web制作会社タイプ

ホームページや採用サイト、サービスサイトなど、Web全般を手がける制作会社です。
幅広い業種の制作実績があり、デザイン性や最新のUI/UX、トレンドを取り入れた提案に強い傾向があります。
一方で、EC特有の販促や利益構造、モール運用まで深く理解しているとは限らないため、見た目は良くても売れる設計になっていないケースもあります。

システム会社タイプ

ECシステムの構築や連携開発を得意とする会社です。
スクラッチ開発によるオーダーメイド構築や、Shopify、makeshopなどのクラウド型プラットフォームを活用した構築を行うケースが多く、機能要件が複雑な案件や基幹連携が必要な案件に向いています。
ただし、デザインや販促クリエイティブは別チームや外部パートナー対応になることもあるため、売り方まで一貫して相談できるかは確認が必要です。

EC運用会社タイプ

ECモールや自社ECの運用支援を主軸とする会社です。
このタイプの強みは、売上改善を前提にサイトを考えられることです。
商品ページの改善、販促企画、広告活用、キャンペーン設計、分析・改善など、EC実務に即した提案がしやすいのが特徴です。
一方で、会社によってはコンサルティング寄りで、デザインやブランディングの表現面はそこまで得意でない場合もあります。
そのため、制作力と運用力の両立ができる会社かどうかを見極めることが大切です。

ECサイト制作会社を選ぶ7つのチェックポイント

ECサイト制作会社を選ぶときは、見積金額やデザインの印象だけで判断しないことが重要です。
ここでは、依頼前に確認しておきたい7つのポイントを紹介します。



1.ECの実務経験があるか

ECサイトは、通常のコーポレートサイトやサービスサイトとは異なります。
商品の登録、在庫、物流、利益計算、販促、レビュー、広告、更新運用など、実務の幅が非常に広いのが特徴です。
そのため、単にサイトを作れるだけでは不十分です。
ECの現場を理解している会社かどうかによって、公開後の運用しやすさや売上へのつながり方が大きく変わります。

2.モールECの知識があるか

自社ECとモールECでは、戦い方がまったく異なります。
さらに、モールECの中でも楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonでは、施策や運用の考え方が大きく違います。
たとえば、楽天市場ではイベント施策や回遊設計、Yahoo!ショッピングではポイント施策や販促の組み方、Amazonでは商品詳細ページと広告運用の考え方が重要になります。
モール特有のルールや売り方を理解しているかは、モール支援を依頼するうえで欠かせない視点です。

3.制作後の運用サポートがあるか

ECサイトは公開してからが本番です。
むしろ、公開後の改善こそが成果を左右します。
広告運用、SNS活用、特集企画、CRM、リピート施策、分析レポートなど、ECは継続的な運用が必要です。
そのため、「作って納品して終わり」の会社ではなく、公開後も相談できる体制があるかを確認したいところです。

4.商品ページ改善まで見てくれるか

ECサイト全体の設計も大切ですが、実際の売上を左右するのは商品ページです。
特にモールECでは、トップページよりも商品ページが入口になるケースが多く、検索結果や広告から直接商品ページへ流入することが一般的です。
そのため、商品ページの構成、訴求、比較情報、導線設計、CV改善まで提案できる会社のほうが実務では頼りになります。

5.売上改善の実績があるか

制作実績を見るときは、デザインのきれいさだけでなく、どのような成果につながったのかを確認することが重要です。
たとえば、売上成長率、転換率改善、客単価向上、リピート率改善、広告効率改善など、ECで見るべき指標はいくつもあります。
見た目の制作実績だけではなく、事業成果まで相談できる会社かどうかが大きな判断材料になります。

6.相談しやすい体制か

ECは、公開後に想定外の課題が出やすい領域です。
販促の相談、ページ修正、クリエイティブの追加、システム面の相談など、細かなやり取りが継続的に発生します。
そのため、契約範囲が厳しすぎて相談しにくい会社や、毎回オプション前提で話が進む会社だと、運用スピードが落ちてしまいます。相談しやすさや伴走姿勢は、長期的に見て非常に重要です。

7.長く付き合える会社か

ECは短期勝負ではありません。
売上だけでなく、利益率、仕入れ、在庫、広告費、LTVなど、中長期で見るべき数字が多くあります。
そのため、目先の制作だけで終わる関係ではなく、事業全体を理解しながら一緒に改善していける会社のほうが相性が良いケースが多いです。
制作会社というより、EC事業のパートナーとして付き合えるかどうかが大切です。

ECサイト制作会社選びでよくある失敗

ここでは、実際によくある失敗パターンを整理します。
制作会社選びの段階でこれらを避けることができれば、公開後のトラブルや伸び悩みを防ぎやすくなります。



1.デザインだけきれいで売れない

見た目が整っていても、売れるECサイトとは限りません。
重要なのは、ユーザーが迷わず商品を理解できること、比較検討しやすいこと、購入まで進みやすいことです。
つまり、動線設計・訴求設計・導線のわかりやすさが伴っていなければ、デザインだけ良くても成果は出にくいのです。

2.更新しづらく、運用が止まる

ECでは、商品追加、バナー差し替え、特集更新、キャンペーン対応など、日々の更新が欠かせません。
それにもかかわらず、ちょっとした修正でも制作会社に依頼しなければならない状態だと、スピード感を失います。
更新のたびに時間もコストもかかれば、販促機会を逃しやすくなります。
運用しやすい設計になっているかは、見落とされがちですが非常に重要なポイントです。

3.EC運用まで考えられていない

ECは、ただ商品を並べるだけでは売れません。
キャンペーン、クーポン、特集ページ、広告導線、レビュー活用など、売るための仕組みを設計する必要があります。
これらが考慮されていないと、公開後に「何をどう改善すればよいかわからない」状態になりがちです。
売る仕組みまで設計されているかを事前に確認しましょう。

4.公開後に相談できない

納品後、ほとんど連絡が取れなくなったり、改善提案がなかったりするケースもあります。
ECは数値を見ながら改善していくものです。
公開後に何をどう変えるべきか、誰と相談しながら進めるのかが曖昧だと、サイトはすぐに放置状態になります。
ECサイトは、作って終わりではなく、売り続けるための仕組みを育てるものです。
その視点で依頼先を選ぶことが大切です。

楽天市場・Yahoo!ショッピング・Shopifyで異なる運用視点

EC制作会社を選ぶ際には、対応チャネルごとの違いを理解しているかも重要です。
弊社の場合でも楽天市場やYahoo!ショッピングでは、新規出店よりも、すでに出店しているが売上が伸び悩んでいるという相談が多く見られます。
その場合は、デザインの刷新だけでなく、商品ページ改善、販促企画、導線見直し、イベント対応など、運用面の支援が欠かせません。
楽天市場は集客力がある一方で、競争も激しく、広告や販促の設計が売上に大きく影響します。
Yahoo!ショッピングはポイント施策やキャンペーン、LINEとの組み合わせによって伸びしろが出やすく、サブ店舗として強化する動きも増えています。
一方、Shopifyなどの自社ECでは、モールのような集客基盤があるわけではないため、SNS、広告、メール、LINE、CRMなどを活用しながら、リピーターやファンを育てる設計がより重要になります。
つまり、どのチャネルでも同じやり方が通用するわけではありません。
制作会社にも、チャネルごとの勝ち方の違いを理解していることが求められます。

オリジナル商品と仕入れ商品で変わるEC戦略

ECサイトの戦い方は、もちろん扱う商材によっても変わります。
特に、オリジナル商品なのか、仕入れ商品なのかで、設計すべき戦略は大きく異なります。



オリジナル商品の場合

オリジナル商品は、価格比較されにくく、商品の背景やブランド価値を伝えやすいのが強みです。
そのため、自社ECとの相性が良く、D2C型の展開にも向いています。
モールで新規顧客を獲得し、自社ECでリピーター化するなど、チャネルごとに役割を分けた設計もしやすくなります。
また、1商品ごとの訴求を深く設計しやすいため、ブランドの育成とも相性が良いです。

仕入れ商品の場合

仕入れ商品は、同じ商品を複数店舗が扱うため、価格やポイント、品揃え、特集力などの総合力が問われます。
セレクトショップ型やジャンル特化型として、面で魅せる設計が重要になりやすいのも特徴です。
一方で、価格競争やブランド側の方針に影響を受けやすく、差別化しにくい面もあります。
そのため、商品点数の見せ方、販促設計、回遊導線、店舗全体の編集力が成果を左右します。
どちらの商材を扱うかによって、必要な制作・運用の考え方は変わるため、商材理解がある会社に相談するのが望ましいでしょう。

インクワイアリーについて

弊社インクワイアリーは、ECサイトの制作だけでなく、公開後の運用や改善まで含めてご相談いただくことが多いです。
特に、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのモールEC、自社ECの立ち上げや見直しなど、日々の運用を前提としたご相談に向き合ってきました。
ECは、見た目を整えるだけでは成果につながりにくく、商品ページの改善や販促施策、更新のしやすさなど、実務に近い視点が重要になります。
そのため、制作だけを切り出すのではなく、運用しやすさや継続的な改善も踏まえて設計を考えるようにしています。

今回の記事のまとめ

ECサイト制作会社を選ぶときは、デザインの印象や価格だけで判断しない

本当に見るべきなのは、
「ECの実務経験があるか」
「モールや自社ECの違いを理解しているか」
「制作後の運用まで考えられているか」
「商品ページ改善や売上改善の視点があるか」
という点です。

ECサイトは、作って終わりではありません。
公開後に改善を続けながら、売り続ける仕組みを育てていくことが重要です。
だからこそ、依頼先選びでは、単なる制作会社としてではなく、EC事業の伴走者として付き合えるかどうかを基準に考えることをおすすめします。
株式会社インクワイアリーでは ECサイト制作から運用まで一貫して支援しています。
「ECサイト制作」「リニューアル」「売上改善」などございましたら お気軽にご相談ください。

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後藤 淳

2010年からWeb制作会社・EC事業会社、東京・福岡計5社に従事。これまでにWebデザイナー・コーダー・ディレクターとして幅広い業種を経験。EC事業会社ではWebデザイナー以外にショップ運営、販促企画立案等を担当。2015年にWeb制作・デザイン事務所「INQUIRY」を立ち上げ独立。2020年11月に法人化、株式会社インクワイアリーを設立、代表取締役に就任。

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コーポレートニュースを始め、EC(通販)Webでこれまで培ってきたナレッジを公開しています。

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