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就職も営業も成功させる!Webデザイナーのポートフォリオサイトの作り方

こんにちは、 株式会社インクワイアリー代表の後藤です。
最近、「フリーランスWebデザイナー」の方々からのお問い合わせや営業メールが、 毎日何通も届くようになってきました。
2020年のコロナ禍以降、急に増えた印象があります。
理由としては、Web系のオンラインスクールが流行り始めて、「フリーランスコース」や、インフルエンサー的な方が「フリーランス」「副業」推しのサロンをやったりして、とにかく「Webデザイナー志望の人」が一気に増えたのかなと推測しています。
でもその中で、見てみると、実務経験がまだない方も多いですし、肝心のポートフォリオサイトが「Canvaのスライド」だけだったり、メールで「長文自己PRのみ」というケースもほとんどです。
「なんかもったいないなー」と思うんです。
ポートフォリオサイトがちゃんと作られていれば、「企画」から「デザイン」「構築」などの総合力を一気にアピールできるのに。
そこで今回は、「ポートフォリオサイトは本当に必要なのか?」という視点から、作り方の手順まで解説していきたいと思います。

1.そもそもポートフォリオサイトって今更いるの?

正直、フリーランスや就職活動中のWebデザイナーで、ちゃんとポートフォリオサイトを作り込んでいる人って意外に少ないです。
でもこれって実はものすごくチャンスだと思います。
自分自身を「企画・デザイン・構築」でトータルに見せられるって、他の形式(Canvaスライドやメール)ではなかなかできません。
フリーランス営業だけじゃなくて、新卒や中途採用の就職活動でも自分のクオリティをしっかり伝える強力なアピール手段になります。

2.ポートフォリオサイトを持つメリット

私自身、会社を立ち上げる前は6年ほどフリーランスをしていました。
その間に3回ほどポートフォリオサイトをリニューアルして、その都度「企画」「デザイン」「構築」を全力でやり込んだんです。
徐々にですが、こちらから営業しなくても「サイト経由」で企業から問い合わせが多く来るようになり、 常に色々なお仕事やお話をいただけました。
集客のみだけに焦点を当てると、ブログを書く方が、最も効果的でしたが、何より実力や自身の事業をサイトで示せるのが強かったです。

3.制作する前の「企画」が1番大事

スクールではあまり教わらないかもしれませんが、ポートフォリオサイトは「誰に向けて、何をアピールするか」を決める企画段階が重要です。
フリーランス営業用なら、企業が見たいのは実績やスキル面。
就職活動用なら、これまでの経験だけでなく、将来のビジョンや考え方も大事。
何を目的に作るかによって、サイトのコンテンツも変わってきます。

4.ポートフォリオサイトの制作手順

ざっくりですが、こんなフローで作るとスムーズです。

1.競合分析
ターゲットが決まったら、同じ領域ですごいサイトや好きなデザインのサイトを研究、 方向性を決めていく。

2.サイトマップ制作
コンテンツや見せ方によって、1ページのLP風にするか、下層ページを作るか、ブログやCMSを入れるか検討。

3.プロジェクト仕様書作成
ドメイン、メール、サイト機能などをまとめて、コスト計算もここである程度シュミレーションをする。

4.サイト全体設計・ワイヤーフレーム制作
レイアウトやコピーライティングなどをワイヤーフレームで固める。

5.撮影・写真・イラスト素材選定
写真を撮影するか、既存の写真素材を使うか、イラストを制作・用意するかなど、必要な素材をまとめて決定する。

6.デザイン制作・コーディング
ワイヤーフレームができれば、ここから一気にクリエティブ作業。

7.CMS組込み・テストアップ検証
サイト全体のチェックと問い合わせフォームのテストも実施。

8.公開
公開後にSNSなどで告知し、一定の期間が経過すると、Google検索の結果にも反映されるようになります。

5.ポートフォリオサイトのコンテンツづくりと失敗例

ファーストビュー(FV)の作り方

WebサイトやECサイトのトップの見た目は本当に大事です。
よく見るポートフォリオサイトで「謎の都会の写真」とか「抽象的な風景写真」を入れてるだけだと、 「一体何のサイトなのか?」って感じになります。
私の場合はテーマに沿った写真を自分で撮影して使うことが多かったです。
一貫性があると、それだけでサイトのクオリティを底上げできますし、「撮影もできる人なんだな」ってアピールにもなりました。



プロフィールの作り方

ここは写真がとにかく重要です。
企業相手の営業なら「きちんと事業をやってる」イメージを出すためにプロカメラマンに撮ってもらうのもありです。
経歴はできるだけ簡潔にまとめましょう。
よくあるケースとして趣味などのプライベート情報を盛り込む例がありますが、必要以上に私的な内容は書かないほうが無難です。



制作実績の作り方

ここが一1番重要と言っていいコンテンツです。
スクールの課題やダミー案件だけを載せてると、どうしても信頼度が落ちます。
最初は実績がないかもしれませんが、知り合いなどから協力してもらってでも本番運用されているサイトを制作して載せるのがベストです。
とにかく「本当の成果物」があるだけで説得力が違います。



スキルのアピールの仕方

短期スクールが流行っているせいか、Webデザイナーのスキルセットの幅も様々です。
・デザインもWebだけ?グラフィックもできる?紙媒体?ロゴも?
・コーディングはする?しない?
・CMSやシステム構築はできる?

自分のスキルセットや強みをはっきりさせないと、相手もわかりづらいです。
また、フリーランスであれば、制作会社など下請けの範囲やフロー、直取引の企業に向けたサービス提供内容、フローなどターゲットへの明確な提示も重要です。



自分のアピールの仕方

よくあるアピールポイントに、「安価で請け負います」「レスポンスが早いです」「想いが強いです」といったものがありますが、それだけでは決定打に欠ける場合が多いです。
「安売り」は自分のビジネスを圧迫しやすく、「レスポンスの速さ」は社会人としてある程度当たり前と捉えられがちです。
「熱意」だけでは、企業としては具体的な成果をイメージしづらいかもしれません。
Webデザイナーは商業デザイナー的な側面が強い仕事であるため、論理的なアプローチや具体的な結果をどう出すかが重要視されます。

今回の記事のまとめ

フリーランスよりの話がメインとなりましたが、ポートフォリオサイトはクオリティと人柄をまとめて伝えられる、最強のアピールツールだと思います。
就職やフリーランスの営業時に「他の人と差をつけたい」と思っている方には、ぜひ企画からこだわって作り込むことをおすすめします。
今では「Canva」など便利なツールが多く出ていますが、自分でゼロから構成を考え、デザインやコーディングまでしっかり行うからこそ、本当の意味での実力を示せるものになるはずです。
この記事が、これからWebデザイナーとして活躍したい方や、新しい挑戦を考えている方の参考になれば幸いです。
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後藤 淳

2010年からWeb制作会社・EC事業会社、東京・福岡計5社に従事。これまでにWebデザイナー・コーダー・ディレクターとして幅広い業種を経験。EC事業会社ではWebデザイナー以外にショップ運営、販促企画立案等を担当。2015年にWeb制作・デザイン事務所「INQUIRY」を立ち上げ独立。2020年11月に法人化、株式会社インクワイアリーを設立、代表取締役に就任。