こんにちは。
株式会社インクワイアリー代表の後藤です。
ECモールと言えば、Amazon、楽天市場と名前が出ますが、今まさに盛り上がっているのは「Yahoo!ショッピング」だと思います。
弊社でも運用ショップは楽天市場を抜き、今一番運用を行なっているのが、Yahoo!ショッピングです。
今回のブログはYahoo!ショッピングの施策のまとめや来年2024年に向けたポイントを解説したいと思います。

Yahooショッピングが今きている！

これまで様々な変化があったYahoo!ショッピングですが、数年前までYahoo!ショッピングとPayPayモールが分かれていたり、 キャンペーンが分かりづらかったり回遊性が良くないといったケースがありましたが、2023年10月にLINEとヤフーが経営統合したことでユーザーインターフェースや会員プログラムが新しくなり、楽天市場やAmazonなどにはない新しいサービス提供ができ、よりモールに期待値が高まっています。
例えばLINEユーザーが9,500万人（2023年6月末時点）以上いるとされており、そのユーザーとID連携をすることでヤフーへの流入UPや購買率UPに繋がる可能性が高いです。 さらにPayPayで支払うとポイントUPなど、PayPayユーザーにとって嬉しいサービスもあります。
このように既存のYahooユーザー、LINEユーザー、PayPayユーザーを含めた3つの経済圏拡大が見込めるため、Yahoo!ショッピング全体がモールとして今盛り上がっています。

出店のおさらい

Yahooショッピングへ出店するためには、下記が必要です。
・Yahoo! JAPAN ID
・クレジットカード情報
・会社情報
・代表者情報
・銀行口座情報
・ご提出書類（法人様）
・ご提出書類（個人事業主様）
・出店予定商材情報
※お取り扱い商材によっては免許及び情報が必要な場合もございますのでご注意ください。
上記を用意し、Yahoo!ショッピングの「出店の申し込み」フォームより申し込み、その後契各審査が行われ、開店準備、ショップ構築といった流れで出店します。

費用及びランニングコストについて

Yahoo!ショッピングへ出店する際にかかる「初期費用」、毎月かかる固定費「月額システム利用料」「売上ロイヤリティ」は無料です。
楽天市場ではプランごとに毎月の固定費が発生するため、その点においてはYahoo!ショッピングの方が出店した後のランニングコストを抑えやすいかもしれません。

まずは3つのポイントを押さえよう

優良配送について

Yahoo!ショッピングではお客様への配送サービス向上のため「優良配送」といったものがあります。
どんな商品でも優良配送に指定できるわけではなく、いくつかの条件を満たした商品のみ設定できるためハードルは高いですが、その分得られるメリットも多くあります。
優良配送の対象商品は検索結果で上位表示されやすくなります。
おそらくこれが最大のポイントではないでしょうか。
ユーザーの多くは検索画面で欲しい商品を検索して購買に至るため、検索結果で上位表示されやすくなるというのはかなりメリットだと思います。
他にも検索結果画面に優良配送アイコンが付き視認性でもアピールできるなどのメリットもありますが、先述のように設定するためには下記条件があります。
【最短お届け日が”注文日＋2日以内”】と【出荷遅延率が5%未満】という2点です。
※2023年12月時点
【最短お届け日が”注文日＋2日以内”】とは文字通りお客様の注文日から2日以内にお届けするということです。
発送する場所によっては2日以内にお届けすることが難しい場合は、対応可能エリアを設定するなど店舗によって確認と対応が必要です。
自社で配送業務を行っている、なおかつ注文日や注文翌日には発送できる環境にある店舗様は優良配送設定できるかと思います。

プロモーションパッケージについて

プロモーションパッケージとはYahoo!ショッピング内の販促オプションです。
加入するとYahoo!ショッピング内の検索結果の露出UPや販促活動に役立つツールが使える、ストア運営に役立つデータを確認できる、など様々な特典があります。
例えばプレミアム統計という、どのようなキーワードが多く検索されているか調べられるツールや「あなただけのタイムセール」といった販促機能を使えるようになるなど、10個以上の特典項目があります。
商品販売価格（税抜）の3%分が費用として発生しますが、得られるメリットが多いため加入することをおすすめしております。
※2023年12月時点

LINEの開設について

先述のようにLINEと経営統合したことにより、LINEユーザーのYahoo!ショッピングへの流入が大きく期待できるため、店舗様のLINE公式アカウントの開設も重要なポイントです。
公式アカウント開設は専用フォームから申し込み、審査が行われ、審査クリア後にアカウント発行の手続きを行うといった流れになります。
LINEに登録してもらうことによりお得なキャンペーンやクーポン、新商品のご案内などをLINEで配信できるようになります。

ストアーズアールエイトについて

Yahoo!ショッピングを運営していく上で便利なツールの一つが「ストアーズアールエイト」です。
プロモーションパッケージに加入していればご利用可能です。
ストアーズアールエイトを使えばより細かな顧客分析ができるようになり、顧客によってキャンペーンやクーポンの配信をセグメント別に設定が可能です。
例えば「新規顧客獲得のための施策」や「リピーターを増やすための施策」など、条件を設定してキャンペーンを配信登録できます。
また、今月誕生日を迎えるユーザーを対象とした「バースデークーポン」も発行できるなど、より購買率向上を狙えます。

アイテムマッチについて

Yahoo!ショッピングでお買い物をされるユーザーの多くが検索画面から流入していると言われています。
つまり検索画面で上位表示させることが店舗への訪問者数を増やすために重要な施策の一つであるということが言えます。
そんな時に役立つのがアイテムマッチです。
アイテムマッチとはYahoo版のリスティング広告です。
初期費用はかからずクリック(タップ)された分だけ広告費が発生する仕組みとなっています。
予算を決めればその金額以上は請求されず、ショップの予算内で自由に設定できます。
予算を使い過ぎる心配もなく、安心して運用できるのもメリットの一つです。
また、優先的に表示させたい商品のみ厳選することもできますし、全商品をまとめて一括で掲載することもできるので、店舗によって多種多様な活用方法があります。
商品を指定してアイテムマッチを活用する個別入札の場合、入札金額を調整して検索順位も確認もできますので、金額設定しやすいのもポイントです。

トリプルサーバーについて

Yahoo!ショッピングでサイトのデザインクオリティが高いショップを見かける事があります。
それは「トリプルサーバー」で構築をされています。
この「トリプル」とは自由度の高いページを作るために必要なYahoo!専用のサーバーを指します。
月額3〜5,000円の費用が発生しますが、他店舗とは異なったオリジナル性を出したい、より快適で見やすいショップページを作りたい、ブランディングを大事にコンテンツ設計したい、といった店舗様は活用することをオススメいたします。
スライドバナーやマウスオーバー効果など、視覚的にユーザーにアピールできることもメリットの一つです。
Yahoo!ショッピングには数多くの店舗が乱立しているので、その中に埋もれないよう独自性を出してショップ運営を目指しましょう。

サムネイルの重要性

検索流入の中で重要なポイントの一つとして挙げられるのがサムネイル画像です。
これまでYahoo!ショッピングでは商品画像に関するルールは特にありませんでしたが、近年はガイドラインが制定されてきています。
注意すべきポイントは「テキスト占有率」「背景」「枠線」「余白」です。
「テキスト占有率」とは画像内のテキスト要素を全体の20%以内に抑えるというものです。
これまで画像内に多くのテキストを入れて商品をアピールされていた店舗様においては見直しが必要かもしれません。
「背景」の注意点は写真背景にするか、白背景に設定する、というものです。
「枠線」については、画像を囲うような枠線を禁止するというものです。
どこか一辺でも線があると枠線とみなされてしまうため注意が必要です。
「余白」とは、画像の中心部に商品画像を配置するというものです。
Yahoo!ショッピング側からすると上記のガイドラインを制定することで、ユーザーにとって買い物しやすい、見やすいということが狙いですので、ガイドラインに沿った画像を設置していきましょう。
また、バリエーション画像（選択肢ごとの画像）を登録しておくと検索結果に表示されるため、アクセス増加、クリック率増加のためにも登録しておくと良いでしょう。

次々と新しい施策が登場

「あなただけのタイムセール」や「定期便」「ソーシャルギフト」
Yahoo!ショッピングは大きいイベントでは近年「超PayPay祭り」が盛り上がっており、毎月のように定期イベントもあります。
例えばポイントUPのキャンペーンでは「毎月5のつく日」や「ボーナスストア」「さん！さん！キャンペーン」などが代表的な例です。
このほかに最近新たに「あなただけのタイムセール」や「ソーシャルギフト」といった施策も登場し話題になっています。
「あなただけのタイムセール」とは対象者にのみ24時間限定SALEを通知する販促機能です。
SALE日とSALE販売したい商品を設定するだけで、購買意欲の高いユーザーにプッシュ通知されるので、効率的にユーザーにアプローチできます。
※5%〜40%での割引設定可能。
この機能はプロモーションパッケージに加入していれば申請後利用することができます。
Yahoo!ショッピング開催しているイベント日程と合わせてこの機能を使うとより効果的かと思いますので、ぜひご活用ください。
「ソーシャルギフト」とは2023年12月からリリースされた機能で、購⼊者がギフトを贈りたい場合、贈り先の住所が分からなくても、相⼿にお届け先を⼊⼒してもらう機能です。
店舗様はギフト対象の商品を設定することで、商品ページ上に「ギフトで贈る」というボタンが表示され、贈り主のユーザーがカートに入れると住所入力専用URLが発行されます。 このURLを贈り相手にLINE等で送信することで簡単にギフトを送ることができます。
Yahoo!ショッピングをはじめとしたネットショッピングでギフト目的の購入が多いことから、この機能をうまく使いユーザーの満足度UPや新規ユーザーも増やしていけるでしょう。
※データ参考：LINEヤフー株式会社様サイト、LINE公式サイト

今回の記事のまとめ

今盛り上がっているYahoo!ショッピングですが、EC・ネットショップも業界が伸びていると同時に参入企業やショップも多く、いかに計画的に運用していくかが売上UPへの鍵となります。 弊社ではYahoo!ショッピングのWEB制作から集客支援、広告、年間運用など行なっております。
ご相談・ご依頼いつでもお待ちしております。